突っ込みどころ満載

概念同士の関連の強さと広さを知能の高さとした仮説に突っ込みを入れる。ここでいう広さは理解出来ても、強さは簡単には理解出来ない。また、概念が同じ関連となる二つの結果の比較なら速い方が知能が高いとみなせるのではないか?さらに、直接的な関連となる概念の量と間接的な概念の総量との比較ではどのように評価するか?こうした抽象的な疑問には具体例で考えると理解しやすい。まずは強さを考えると、「花」を概念の出発点として、「桜」、「薔薇」・・・といった花の種類と「昆虫」と「仏壇」を関連概念としてみる。多くの場合、「桜」が「仏壇」より優越と感じるのではないだろうか。ただ「仏壇」が優越とされる場合も想像できそうだ。とすると、関連の強さはなんらかの状況で変化すると今はしておこう。直ちに結論づける根拠は見いだせないのだから。速さはどうだろうか?二つの結果としての状況が全く同じなら速さを賢さの指標の一つとして結論づけるのは容易そうだ。だが、前提となる全く同じ状況という点と強さや広さと比較した評価の有効性という点で実は疑問を感じている。結論は見送りたい。今回挙げた最後の疑問は関連の直接的量と総量の比較だ。先の例でいうと花の種類の数量と「仏壇」の関連概念の数量との比較といえる。直感的には何も結論づけられない。従って、今後に委ねよう。突っ込んでみたが、残念ながら明白な結論は導き出せなかった。