2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

競争と競合

ここでの意味として競争とは、何かの基準で優劣を競うことで、競合とは、ゼロサム的になにかを取り合うこととする。つまり、玉入れ競技のように入った玉の数で競うことを競争として、サッカーのようにボールを取り合うことを競合とする。ひとつの一般知能に…

哲学

哲学を思考による世の中の根本原理としよう。他の定義でも構わない。同様な話になるからだ。その哲学について、ここでは知能個々に独自の哲学を持つと考えている。一般知能としても同様だ。ただし、ある程度共有できる部分もあるため複数が部分的に同じ哲学…

技能の伝承

今でも、そうかもしれないが、職人の技能を弟子に伝える方法として、師匠から教わるのではなく盗む、とよく聞く。本当のところはわからないし理由も知らないが、仮に技能を盗む方法が伝承としたら、もしかしたら自力で悩み考え模索させる効果があるかもしれ…

長期思考

数年以上、時には一生涯考え続けられるような問題を持っていることは、考える習慣がつきそうだ。ただし、他のことにかまけていられないといった副作用もある。面白いと思った方法は、何の脈略もない三つくらいの単語から無理やり関連する話を作り出す、とい…

習慣の先鋭化

意図してよかれとする強化は、大体うまくいく。うまくいかないときは、強化の修正やあきらめて効果が得られないだけで悪い結果に結びつくことは稀だろう。悪い結果の典型例はマッドサイエンティストだ。ただ、本人にとっては悪い結果とはいえない。従って、…

コップ半分の水

コップ半分の水は、多いだろうか、少ないだろうか。ここでの立場は、理論的には評価をもたず、事実だけを認識する、というものだ。つまり、評価軸次第で多いとも少ないとも判断する。この立場は批判できるだろうか?いや、無理やり批判するとして、どのよう…

効率

効率を求めるとは、どういうことだろうか。個別の場面では、とかく重みづけの違いに焦点がいき過ぎる。一般化して考えてみよう。使用可能な資源と狙う効果の設定という枠組みの中で、少ない資源で高い効果ということになるのだろう。だから、別の視点では、…

会社の経営

会社を生き物とみなして、一般知能みたいに考えてみると、感情や報酬系もなんとなくしっくりくるような気がする。まず、一般知能の発達としては業務の流れの先端部が拡張することとか、製品であれば部品の拡張とか、が擬せられる。業務の流れとは広い解釈に…

喜びは報酬

お間抜けだ。報酬系をすっかり忘れていた。評価軸に基づいて達成意欲とすべき方向性を報酬として示せば、行動目的と達成とその系が先の感情に含まれれば、発達の方向性は示せる。人工知能の戦略的設定が人間でいうところの信条のようなものだ。ホームランを…

感情

感情の起源とか動機とかは、ここでは問わない。感情が左右することを考える。喜怒哀楽というが喜と楽の違いがわからない。代わりに恐怖として、知能への影響を大括りで交感神経か副交感神経か、攻撃か逃避か、と括ることができる。そうすると、悲しみをどう…

チューリングテスト批判

人間と見分けがつかない疎通ができるかで判定する方法をいうが、人間と認識するか否かの微妙な様子については既に述べた。人間の応答への強化学習に特化すれば、さらに可能性は高まりそうだ。人工知能とはなにかという問いかけに人間の知能を機械にしたもの…

二つの明確の間の微妙

二つの明確な認識の間でどちらにも直感的には区別されない事象を少し考えてみた。具体例として、恋愛対象の気持ち、原発事故への安全性、野生動物の遭遇相手が捕食対象かその逆か、でみてみる。恋愛対象の異性が自分に対して無関心であるか恋愛の関心を持つ…

人間に似すぎる人間型

人間と見間違う程似ている人間型ロボットを見て、本物の子どもが泣き出したらしい。なるほど、予備知識なく突然現れたら驚くし不気味さを感じるのも理解できる。本人を知ってれば尚更ではないだろうか。このことをなんとなく考えてはいたが、紫外線の質感へ…

紫外線

鳥や昆虫が見えるらしい紫外線が人間にも見えたらどのように見えるのだろうか?これは、新たな色として感じるということに置き換えられるように思う。ここでいう新たな色とは、既存の色を混ぜて編み出す類を指さない。色を編み出すその元の色に相当する。想…

鳥の鳴き声

脳内概念の発達の仕方は脳のある脊椎動物に共通すると考えられる。鳥も同様で、関心の方向に脳内概念が発達するところも同じと考える。鳥に気づくことは、鳥の種類と鳥の鳴き声が組になっているような点だ。これを直ちになんらかの結論に結びつけるほど因果…

完全情報

何かの判断の際に判断材料が完全となるとはどのようなことであろうか?そこでの設定では暗黙に判断は完全としている節がある。ここでは適正な判断を問わない。あくまでも判断時点での完全情報を考える。実に簡単なのは前提を設定することである。つまり、実…

ダークエネルギー

宇宙の中で、まだ解明されていないダークマター、ダークエネルギーのうち、ダークマターは発見されていない素粒子が濃厚のようだ。残るダークエネルギーについては未知として発見に期待する気配のようだ。未知とするのは、人間は自然に対して力不足で謙虚に…

囲碁・将棋

完全情報による判断とは、どんなものだろうか?囲碁や将棋は完全情報とされるが現在計算機においてもまだ未計算の残る状況だ。従って不完全情報とみなしてもよさそうだ。しかし、仮にしらみつぶしに全ての手番の情報を保有したとしたらどうだろうか?完全情…

数学

数学ほど人間の疑いから縁遠い存在もない。自然界の原理と考える人もいるようだが、ここでは人間の生み出した道具の立場をとる。自明とされる公理は、人間の認識が起源であり脳内概念はその認識からの遊離が困難だと考える。人間の認識から遊離するならば、…

言語

現代社会の様々な進歩の中の例外的存在は人間自身だ。正確なところは知らないが、5万年以内の数万年は進化してないと思う。その数万年前の頃人間同士の疎通手段として、記号学的記号は恐らく存在してたと推測する。発声なり手振りなり絵のような文字のような…

貨幣

日本では、紙幣に対して硬貨を貨幣とするようだが、経済学では預金とか現金とか広く考えている。単位を特定すると通貨と称するようだ。が、ここでは人間の思考が作り出した経済手段と考え、経済学での貨幣と同義となる。しかし、大いに異なるのは批判的に考…

バベルの塔

経済学は社会科学の女王といわれている。貨幣や材・サービス市場で数量で捉えやすいからと考えている。だが、百年程前の時点で人類が月に行くのと経済の諸問題の解決を比較した場合、恐らく経済学者は経済の諸問題の方が容易だと考えたのではないだろうか。…

木の葉の行方

木の葉は複雑な動きで落ちる。真空ならともかく、着地点と葉の向きは予想可能だろうか?予想の可能性から出発する取り組み方と動きの要素から出発する取り組み方があるとしよう。前者は方法より結果重視で、後者はその逆とみなすこともできる。結果重視だか…

理論と実際

理論とは、純粋に構築できる状況で表現することと考える。純粋でないとは、表現に含まれない事象が存在する実際のことである。具体例として、りんご一つと二つを合わせると三つという例でいえば、1+2=3という足し算は理論に相当し、りんご三つは実際に相当す…

ベキ乗分布

行動決定における想定状況には頻度に応じてある程度足切りが行われるようだ。具体例でいえば、毎朝の出勤で雨の想定はしてもテロの想定はしない、というのがそれにあたる。しかし、行動の直面での想定状況と設計における想定状況では頻度についての考慮度合…

教養

教養とは、なんだろうか?豊富な知識だろうか?実は、それなりに考えてはいる。単に豊富な概念とはせずに、社会的に共有する分野であることが必要と考える。つまり、教養とは社会的に共有する分野での発達した概念となる。従って、他人とは分野を共有しても…

実感

概念の発達がある程度に達すると身体の一部のような感覚を持ち始めることがあるようだ。スポーツ選手の道具やレーサーの乗り物といったなんらかの物理的概念を始め、組織の長と配下の組織、ある道の経験者とその道、といった概念にもあてはまる。具体例でい…

概念の発達

概念の単独での新規は困難と考えるのは、どの経路においてもなんらかの他の概念の関与を排除できることが想像出来ないからだ。だが、発達段階としての初期は単独の概念としか考えにくい。つまり、関連概念の広がりと関連の強化が発達と考えられるからだ。具…

人間における知能の補正

知能を純粋に情報処理として取り扱うと人間の認識や判断にバイアスがあることがわかっている。錯覚とか反応速度に追随するようなものとか不思議と感じる様々なバイアスがあるようだ。だが、ここでは単に行動の決定だけを対象にする。また、バイアスの和訳と…

突っ込みどころ満載

概念同士の関連の強さと広さを知能の高さとした仮説に突っ込みを入れる。ここでいう広さは理解出来ても、強さは簡単には理解出来ない。また、概念が同じ関連となる二つの結果の比較なら速い方が知能が高いとみなせるのではないか?さらに、直接的な関連とな…