感情

感情の起源とか動機とかは、ここでは問わない。感情が左右することを考える。喜怒哀楽というが喜と楽の違いがわからない。代わりに恐怖として、知能への影響を大括りで交感神経か副交感神経か、攻撃か逃避か、と括ることができる。そうすると、悲しみをどう扱えばいいだろう。交感神経か副交感神経かの括りは正確さに欠けるが緩急の違いみたいなものとする。緩急の急の場面で攻撃か逃避かの違いと括る。やはり、悲しみの括りに苦しむ。人工知能を想定すると平時と緊急の括りと攻撃的と逃避的の括りに擬せられる。この擬似例でも、どう扱えばいいか思いつかない。異例な情報収集かもしれない。緊急を要しないが通常とは異なる状況の検知によって起動する状態みたいなものだ。では、攻撃的とはどのようなことだろうか。評価を核方向の内部的評価軸を重視するか、発達方向の外部的評価軸を重視するか、の方向性の違いと考えるとすっきりする。そうすると、人工知能のテストは、通常状態、異例情報収集状態、緊急外部的評価重視状態、緊急内部的評価重視状態の四つくらいの違いが現れることが必要条件とみなしてもよさそうだ。なんらかの解を求めることが要請されている前提の現在の人工知能の進め方からすると、大きく乖離している。でも、人間に近づける技術的方向性としては試みる価値はあると思う。感情の起源とかの解明の進みも合わせれば、より近づけると期待する。近づけることがいいか批判する観点は忘れではいけないだろうが。