会社の経営

会社を生き物とみなして、一般知能みたいに考えてみると、感情や報酬系もなんとなくしっくりくるような気がする。まず、一般知能の発達としては業務の流れの先端部が拡張することとか、製品であれば部品の拡張とか、が擬せられる。業務の流れとは広い解釈になるので、どんなものを想定するかといえば、仕入れや納入・売り上げをその局面だけで仕事とせずにその先の情報も会社として有効利用すると評価を高めている、といったことになるだろう。無駄な在庫をなくすための精緻な予測の工夫や単純に市場の拡張など、その例になるだろう。部品の拡張は、既存製品の機能拡張を想定している。求められる機能を取り込むためには部品の追加を一般解釈とすれば、現実にそぐわない。ICやソフトウェアの改修で代替すると効率的だからだ。既存製品と異なる機能で新たな市場の開拓は、もちろん一般知能の発達といえる。人工知能にあてはめた感情も会社にあてはめて捉えられる。ただ、感情や報酬系の発生要因を子細に考えると内部要因が浮かぶ。人間が自発的に行うことがありえるのだから、人工知能でも内部要因はあってもおかしくはない。この点は、今気づいた。ところで、会社の報酬系を決める仕組みはどのように考えればいいだろう。実態を考えるのか、あるべき姿を考えるのか、みたい点での迷いだ。しかし、ここではあくまでも一般知能として、よくいえば普遍化して、悪くいえば乱暴に、考えることが目的だ。会社の報酬系は、問いかけの設定をして改めて考えることにしよう。一般知能と称して格好をつけたが、なにか共通するものがありそうな気配を感じるから、人間の知能、人工知能、会社経営を考えるのは面白いと思う。