信用非創造

取引の片側である貨幣の裏付けを常時持たせると、片面のリスク回避となる。

裏付けとなる貨幣の存在と取引を結びつけるならば、取引の増大は見込めるだろうか?片側は減少要因で、もう片側は増大要因と考えられる。

では、減少となる片側の増大の為の取引に結びつける金融的機能の存在は、増大要因となるだろうか?その点だけ見れば当然増大要因だろう。

貨幣裏付けへの金融的機能とは、貨幣裏付け自体の移動を伴わない金融みたいなものと言える。

貨幣裏付けとは、貨幣先物みたいなものを想定してみよう。例えば、何日後確定貨幣を裏付けとするものだ。その情報を共有することで、リスク回避とみなすというものだ。

金融的機能とは、貨幣先物を現物化するようなものになるだろうから、通常のリスク概念とは異なる。ただし、時間の損益という概念になると考えられる。

取引の片側だけ見れば、先物の受け入れで決済することを含めれば、事実上の金融の便益を受容するものと言える。

では、裏付けとなる貨幣はどのようなものだろう。それは、まさに貨幣でしかない。あるいは、貨幣近似までのものを想定する。現預金、国債までが念頭にあるが、詳細に立ち入る必要はない。先の貨幣先物も裏付けは必要とされる前提と考える。

要するに、貨幣裏付けの管理下で取引とその支援機能を同時に共有する市場と言える。参加者の制約とかは、設計次第になると思う。

例えば、広告を見たら、ポイントを獲得するが、それが1万日で配分されるとしたら、先行して取引が可能になる、といったものになる。それでゲーム内のアイテム購入に使う為に、先物取引して金融的機能の支援を受けるか、または、先行ポイントを決済の条件で許容していれば、取引の決済が可能になるというものだ。

信用創造がマクロ的影響が大きいことへの一つの取り組みとなる。信用創造が個別取引としては擬似的に働くが、マクロ的には創造されていない。この点が特徴的特長だ。