土壌

植物にとっての環境は、気象や太陽のような地上だけでなく地下も含まれる。地下といえば、水分や有機物、無機物、微生物等色々ありそうだ。

鳥やモグラ、ミミズ、セミの幼虫と、思いつくだけでも関わりそうな生き物は、沢山いそうだ。その生態も植物との関係では、深いものがあるかもしれない。

単に知らないで、実は進んでいるかもしれないが、土壌の中の微生物が植物に与える影響は、結構大きいと期待している。

どんな物質が増えるかは、微生物の種類によって相当な違いがあって、植物にとって益になるものや、逆に害になるものを明確に分けられれば、植物の成長の違いに現れるとの想定だ。

いわゆる共生のような関係があるなら、効果は絶大だ。成分が明らかになれば、植物と微生物の双方の知識の蓄積になるだろう。微生物の生存環境に制約があるかもしれないが、世界中の土壌を試みることで、解明範囲も広がる。植物とのかけ算の組み合わせ数になる。

微生物といえば、発酵と腐敗の両方とも同様に何か得られると思う。特に、腐敗については、益より害が当然視されて関心が向かないと想像する。探すのは、厄介だ。

探し方に工夫が必要かもしれない。探し方に共通点があるなら、場所を問わず探索の生産性を上げる余地があるような気がする。探す微生物を限定しなければ、探索に特化した業界があってもよさそうだ。確か、生物の知的財産権の保護の必要がある。そのような、探索の業務関連知識も蓄積が必要になるだろうから、やはり、その探索業が誕生すると予想する。

牛の胃腸内の微生物も可能性がありそうだ。勿論、草食動物だけでなく、肉食や魚、鳥も探索対象になる。探索範囲は、結構広い。

ここまでくると、悪魔の改造が懸念される。その点は注意が必要だ。

農業という視点というより、植物という視点で見えるものと見えなくなるものがあると思う。使い分けになるのではないだろうか。

園芸や生花店も農業に隣接する領域と考えられる。土壌の知識蓄積の恩恵は、このような隣接領域にも行き渡ると思う。やはり、業界を特定せずに、共通部分で協力の関係になることが、生産性の向上につながりそうだ。

このように考えると、業界の違いを超えて、共通部分での協力は、必然的に誕生する気配を感じる。恐らく、誕生する時点では、明確な認識はないと予想する。それくらい、業界が飛躍的に乖離しているのだろう。或いは、常識が業界の世界に限定されてしまうからかもしれない。

ん?なんとなく、共通部分の協力のようなことに何か匂いを感じる。とりあえず、無意識に放り込んでおこう。

一度戻ろう。

甲子園で、土を持って帰るのは、まだ続いているのかわからないが、土の土産は大事かもしれない。特に、未踏とされる地は大事だ。冒険家やその類似野郎には、土の土産を期待しても良いかもしれない。多分、断られるだろうが。

農業の知識の蓄積は、成功限定の情報だろうか。失敗も有益な情報と捉えるなら、痩せた土地の情報も、実は有益かもしれない。土壌を分析して、知識の蓄積が図れるならば、それは社会的な貢献だろう。知識の蓄積という視点を大事にするなら、痩せた土地を肥沃するだけが生産的とは限らない。非難の意図ではないことは言うまでもない。