直流自由化

追加緩和の解説があった。なんと言うか、追い風意見ではなく、向かい風に反論を試みようと考えてみたが、無理だった。気持ちが萎えた。最後の部分は同じ意見だから所詮無理と改めて無謀を理解した。

ラジオ番組で宇沢先生の話を聞いて、剣道に似ていると思った。どこが似ているかと言うと、自己を主張することを戒めているようなところだ。

剣道も他の武道と同じように礼に始まり礼に終わるということが、勝ったことを誇るような仕草を戒めていると考えているからだ。先の大会でも優勝者は終始謙虚だった。

さて、原子力関係の技術者への配慮の記事を見て、他のニュースを含めて、なぜか大臣が代わってから、丁寧で感心することが多いような気がする。理由はともかく、このような丁寧な政策は歓迎だ。

このニュースと、スマートシティの規格の話を合わせて、少し考えた。

まず、原子力の運用を戦略的に考えて、他国の新規原発への参入を国策にすべきではないだろうか。一通りのまとまり、つまり設置計画から建設、保守運用までの過程を全て対象にすることを考えていたはずだから、それを再開すればよいだろうが、運用面の強化は欠かせないだろう。

その国策が結果的に国内の原発の安全性を高めることが期待出来る。

スマートシティは広範囲だから、全面的な話は難しい。しかし、この際直流配電を試みてもよいのではないだろうか。

現在の交流は、建物に一つの契約が前提のようだが、直流配電を公道歩道を含む公共施設で都度課金するようなことは考えられないだろうか。

雑な案として、例えば、携帯電話の充電が公衆電話付近で手軽に出来るようなことを想像する。電動車椅子の充電や携帯可能な電気製品は有力な候補だろう。

利用記録を蓄積して、まとめて請求するなら、課金情報の管理が必要になるから、回線も並行する必要がある。もしかしたら、USB接続で可能かもしれない。

この直流配電を交流と別建てにすると、最初から自由化になるのではないだろうか。さらに、再生可能エネルギー発電を自由化の対象にすれば、既存の制度を補完する働きが期待出来そうだ。

かなり雑だから採算性は自由化に任せることになる。しかし、発電と同一施設内なら配電での消耗を避ける利点があるだろう。

というより、もしかしたら携帯電話の充電は、高めの価格でも需要があるかもしれない。例えば、既存交流なら数円程度の充電が100円でも利用されるかもしれない。これはこれで成り立ちそう、と、既に充電で売り上げがあるかもしれない。

電動車椅子は、これからの高齢化社会での市場拡大が期待出来る分野だろう。直流配電は遠出の距離制約を除去する一助になるのではないだろうか。

直流での自由化は、既存の交流との代替的市場競争になるのではないだろうか。これも一つ有力な導入理由になると考えられる。

再生可能エネルギーの生の電圧がどの程度なのかわからないが、やはり電圧制御が課題になるのだろうか。そのような感じがする。