長期思考

数年以上、時には一生涯考え続けられるような問題を持っていることは、考える習慣がつきそうだ。ただし、他のことにかまけていられないといった副作用もある。面白いと思った方法は、何の脈略もない三つくらいの単語から無理やり関連する話を作り出す、というもの。これはこれで面白いけど、積み上げるなにかがよくわからない。関連させるためのなにかが経験豊富になるのだろう。単純に考えるなら、哲学的な問題だろう。仕事上の課題もあるかもしれない。副作用もなく取り組むなら、問題を複数手持ちにして、空いた時間で気軽に考えることだろう。問題自体を拾い集めるつもりで、ちょっとした疑問や関心を少しずつ手持ちにして、それら自体に関心を向けたら、いつの間にか考える対象になった、というのがなんとなくよさそうだ。普段見逃しているようなありふれた風景も、別の刺激で突然疑問を感じたり感動を覚えたりする。複雑系でいうところの触発のようなものだろう。それらの機会を失するのは、関心や考えの遮断だ。限られた時間で一定の成果を求めるなら、やむを得ないこともあるだろう。だが、常にやむを得ない状況ともいえない。だから、時々意識して仕向けることで、習慣として身についてくれる。だから、一見脈略のなさそうなお題を多数抱え、そのお題を少しずつ深めながら他のお題と結びつく機会を作り出すことを楽しむ、というのがお薦めだ。