金融と情報産業

金融と情報産業は、他の産業に比べて桁違いな生産性になる可能性がある。他の産業は、市場の大きさに制約があるが、金融と情報産業については、市場の桁が大きくなることの制約が少ない。つまり、数兆円も数万円も同じ程度の労力となりうる。その点をどこまで評価するかだろう。つまり、中程度の能力だけど人数で勝負するなら、他の産業が良く、極めて優秀だけど少人数ならこの産業に投入すると良いと考えられる。ただし、安定的とは言えない。つまり、危険を冒しても実行するだけの枠組みの構築が前提になる。そういう文脈を理解しないで、背中を押すだけでは、危険に向かうだけかもしれない。わからなければ、優秀な人間が出て行くばかりになる。昔、誰かが言っていたが日米独で、上位20%中位40%下位40%を比較したら、上位は米中位は独下位は日、が優秀だと言う。なんとなく、納得してしまう。優劣はともかく、産業としての競争力を考えたときに、教育の前に業界の魅力が高まらなければ、教育を受ける意欲も湧かない。現場の視野と国際的な視野の比較ではない。国際的な競争力には、現場の力が左右することもある。しかし、少人数で短期間に突破するような、最前線での競争力を考えると、独善的な力がものを言う。周囲の調整を待つ余裕はない。そんな状況を想定するかどうかだろう。働く環境の問題だ。労働というより、事業の環境だ。恐らく、そこまで見通した結果ではなく、事業の環境が既に備わっていて、競争が行われた結果、必然的に果実を手にしたのだと思う。環境については、他の産業も同様であったが、産業特有の生産性が顕著になっただけだろう。市場が機能した。なんで、わからないのか不思議だ。