千鳥ヶ淵の邪推

米国の国務相国防相の件は、少し邪推してみる。勿論、何の根拠もない。

米国で確か割と最近、習近平主席が大統領と会ったと思う。歴史問題に触れたことは想定出来る。その時に、中国への何らかの謝罪を象徴するようなこと、具体的に踏み込んで、中国軍人の慰霊施設への行為を求めたと邪推する。

米国は、直接そのことを伝えたのか、それは、わからない。少なくとも、主席からの意を汲んだものが、今回の訪問の意図だったのではないだろうか。異例なことは、下手な邪推を呼んでしまう。なんか、他人の責任のような言だ。

ここで、米国に踏み込んでいて、米国がそのまま伝えてなかったら、読み込まないとまずい。だから、省略は多分ないと思う。

踏み込んでいなければ、米国からの発案となるから、その発案に素直に乗れば良いと思う。他人の親切は、ありがたく受け取るということだ。

そうなると、日本時間での1208に、韓国と中国の軍人慰霊施設訪問となることが、日程に予定されることが濃厚だ。歴史的な日は、慣例化するかもしれない。

これは、どう読むかと言えば、米国は単に仲介役か、発案者。発案は、誰か興味深いが、米国の層の厚さを改めて感じる。発案の可能性が高いと思う。

中国は、要するに日本の投資が欲しいが、形式を踏まなければ受け入れられないという状況と素直に想像出来る。ただし、発案が中国だとすると、中国の層の厚さを深刻に考える。そして、発案者の特定は高度な情報と思う。今後の注目に値すると考えるべきだろう。しかし、発案の可能性は低いと思う。その低いとする評価がひっくり返るかもしれない状態ではある。

まだまだ、邪推は続く。

中国は、戦前の日独を研究していると思うので、暴走する権力にならない配慮がある一方で、政府の権威は保とうとしている。

人民の暴動も怖いので、排日的な言動にも注意している。ただし、その言動が尖閣だったりするから、尖閣で日本に折れて欲しいと考えている。中国の政府としては、人民の言動を除外すれば中立だが、言動を考慮するから、対日で友好的になれない事情なのだろう。

対日の意味ではなくて、対人民の意味で対日の距離感がある。

国内経済も、おかしくなってきていて、経済の量の意味もあるが、技術導入の意味が強く、日本からの投資を期待している。

つまり、歴史問題の形式上の解消と、環境を中心とした技術導入を含めた投資が早急に欲しい状態だと思う。そして、日本がその意を汲まなければ、中国発の経済的混乱が発生する。

日本からの技術導入がなければ、米国から欲しいとする話がされている可能性は否定出来ない。米国の場合、政府指導の理由より、適切な経済活動が理由になるから、断っているとしたら、経済的に魅力があると考えるのは、少し違うようだ。

ある意味、中国のトップ二人は素直に真面目にやっている。素直にやっているから、読みやすい。教科書的でなければ、暴走の目に映るから当然だろう。

こんな邪推は、根拠がない。まるで、スパイ小説のような話だ。スパイ小説を読んでないから、余計にややこしい根拠なしだ。たまには、邪推することも、頭を柔らかくするから、やってみるものだ。小説として。
邪推抜きでも、施設訪問は歓迎されるかもしれない。しかも、記念日での慣例化の約束までするならば、だ。慣例化は、外相レベル、大使レベルの扱いは保留しても。

韓国がよくわからない。しかし、中国を訪問して素通りは問題になるから、順番は後回しでも同日訪問になるのだろう。

大変難儀だ。国と国のお付き合いは。これから来る冬の、あの暗い空がより暗くなるのか、少しは晴れるのか、晴れて欲しいと願うのは、北京市民だけではないようだ。