ロボット対戦

ロボットを操縦する遊びが出来たら、遊びたいと思う人はきっと多い。遊園地の乗り物代わりになれば、人気アトラクションだ。

遊園地の乗り物は、一回に多人数を運ぶから、一回当たりの売り上げは結構期待出来る。ロボットの場合は、一人で操縦するから、売り上げとしては期待しにくい。難点だ。

場所の提供と運営を遊園地が担い、ロボットはファンド設定で、売り上げを按分することで色々考えられる。例えば、人気アニメと提携したり、遊び方を募集したりして、按分先を増やすこともあるだろう。

自動車レースの技術は、市販車に還元されることがある。同じように、ロボットは、建機やロボットに還元されるかもしれない。

リモート操縦も、乗用での操縦も考えられるから、競争状態が望まれる。人工知能を想定しても良さそうだ。その場合、楽しみ方に工夫が必要だろう。

人工知能で楽しむ方法を考えてみよう。楽しみ方を募集して、採用への報酬を予め設定しておけば、次々に新たなアイデアが提供されるかもしれない。

人工知能ではあるが、設定の幅を広げて、動作への制御の感覚が楽しめるようにすれば、擬似的な操縦になるだろう。例えば、リモート操縦が直接の制御ならば、リモートで人工知能に概略の命令をして間接的制御のようにする方法が考えられる。

概略の命令とは、右、ボール、蹴る、のような詳細ではなく、ある程度ロボットに判断を委ねる情報を伝達することを指す。

もしかしたら、サッカーまではいかなくても、1対1サッカーみたいなものなら、比較的敷居は低いかもしれない。

基本的に自律で動作するロボットが、概略命令で動作を変更するという考え方なら、概略命令を記憶、蓄積して、自律動作を賢くする方法もあるかもしれない。

この自律ロボットなら、監督での采配が楽しめるような気がする。

このように、色々と考えられると思う。目的を定めて用途を限定する発想よりも、遊び心満載で用途を探索する発想の方が、色々と恩恵があるように思う。

RPGのNPC化、という言葉で通用する人は少ないだろう。が、説明を省略して、それを自律ロボットに求めて、工場での製品ごとの設定を容易にする方法もあるだろう。

このような自由な発想で、楽しみながら生産性向上に寄与する道があると思う。この場合、予めどの程度の向上が見込めるかは、想定しにくい。しかし、かなりの確率で生産性向上の方法が見つかると考えられる。そんな環境整備は、それなりの感性の保有者が必要かもしれない。そして、実績だろう。難しい。