失敗事例集

色々な失敗や研究開発の中断、広げて事業の反省とか、その会社だけでなく、他の会社にも参考になる情報を収集すると、実は成功事例集より参考になるのではないだろうか。恥ずかしいこともあるだろうし、責められる心配もあるだろう。固有名詞を排除するか、免罪符的に扱われるような配慮が必要かもしれない。情報提供意欲にも工夫が必要そうだ。

直接の参考以外にも考えられる。ある程度の類似を括って、原因除外に辿り着くとか、業務経路から縁遠い複数箇所による複合型に気づくとか、色々ありそうだ。恐らく、研究材料としての宝庫になると思う。

研究の中断は、途中過程の情報は参考になるだろうが、他の継続中や成功事例への転用の可能性があるから難しい。困難でなければ、多数の重複試験が回避されるだけで、効率が良くなるだろう。ただし、試験環境情報の精緻さ次第では、逆に本来得られる成功を逃すことも考えられる。難しい。

中断の判断が、他の会社と異なるかもしれない。単純に継続して、成功するかもしれない。これも難しい。

単純な例として、交通事故が考えられる。頻出類似例も、詳細な見ると異なる状況も考えられる。ただ、事故回避が見込めるから、この情報収集は限定的に先行が望まれる。やはり、提供の工夫が考えどころだろう。

深刻に考えるより、軽く考えてみることも必要かもしれない。