マーシャルのk

通貨供給量と国内総生産の比をグラフにすると、通貨供給量が大きくなっている傾向が読み取れる。最近の量的緩和以前から見られる。

インフレもあるかもしれない。よくわからないが、金融市場の効率の悪さを疑う価値はあると思う。

金融市場の効率とは、なんだろう。成長率への寄与だろうか。上の疑いは成長率への寄与の効率が悪いと言っている。

成長率への寄与とは、なんだろうか。利子率を考えるときに、どうしてもCPIが目立ってしまう。中立とするために実質とする習わしだが、成長率も実質で丁度良いのだろうか。

投資の効率という概念と成長率への寄与という概念は、関係するだろうか。金融市場だけを考えると投資の効率を追求するだろうと理解する。つまり、リターン追求ということになるのだろう。

成長率とは、要するに総生産が増えることだから、金融市場との関係で言えば、投資と総生産との関係みたいなものだろう。ここで勘違いするのは、自己資本だ。新規以外は、自己資本は累積の結果でしかない。

つまり、総資本の増加と生産増加との比較のようなことになるのだろう。この比較が劣化しているのだろうか。

市場退出という理由だろうか。或いは、売買に潜っているのだろうか。疑うときりがない。

生産増加の可能性が高い投資が多くなることが、投資が成長率に効率良く寄与すると考えてみよう。逆に、生産増加の可能性が低い投資が多くなると、その寄与が効率悪いと考えるということになる。

つまり、ここにはリターン追求という概念はない。その差に疑いの余地の可能性はあるかもしれない。

また、混迷してしまった。

現在の通貨供給量を増やすという課題に正統的な方法は融資が増えることだろう。融資が増える努力は様々になされている。これはこれで頑張って欲しい。

中でも、中小企業への融資が増えることは求められている。一つの可能性として考えることがある。それは、半分直接金融化する方法だ。

現在の法律はわからない。信組信金の融資について、個別融資の半分を直接金融化するというもので、預金者を私募債の購入者にして、CDSスプレット保証なら、現状では三方に都合の良い話になると直感的には思う。私募債の条件によっては、人気商品になりそうだ。多分、制度を整備する必要があると思う。

そんな工夫で中小企業が健全な投資に励むなら、それなりの効果は期待出来る。生産の成長にも期待するが、リターンに対しても期待出来そうだ。これで消費が上向くなら、と考えるのは甘い期待だろうか。

それはそれとして、近所の店や会社の直接金融は、身近に感じて別な意味で効果があるかもしれない。店の顧客になるとか、取引先として考えるとか、そんなことを考えることも、甘い期待だろうか。

投資意欲がなくても、別の効果を期待する可能性もあるかもしれない。ん?甘い期待だろうか。