最近の詐欺への対策

振り込め詐欺とか、未公開株の詐欺とか、色々な詐欺事件があるようだ。しかも、一旦少なくなったと安心したら、また増えたらしい。

夢のような対策はない。資産がない人でも、無関係にはならない。手口が新しく増えるから、手口を紹介するだけでは安心出来ない。

直接的な防止策としては、組織的犯行とみなせるから、いわゆる電話での対策が法律改正もなく使えると思う。また、囮捜査も検討して欲しい。このように考えると、対策として決定的な効果を期待することが難しいと理解出来る。

どのような者たちの犯行かをプロファイル解析しても難しい。ただし、協力者とされる単純作業者については、大体の見当はつくだろう。

この種の件数と景気、特に失業率との関係は、どのようなものだろう。予断なく考えたいが、どうしてもある程度の相関を想像してしまう。

つまり、失業率を下げることが間接的な対策という考えが浮かぶ訳だが、相関がなくても失業率は下げるべきだろう。

最近はコストパフォーマンスが一つの価値基準として、共有化されているようだ。このことを利用して、真っ当な仕事の方が、協力者よりコストパフォーマンスが良いと広く認識が浸透するなら、協力者不在で犯行が成立しない可能性が期待出来る。

つまり、協力者の作業程度で、それなりの報酬が見込めるなら、比較して真っ当な仕事を選択するという可能性ということだ。

という流れで考えると、真っ当な仕事で、かつ、ある程度の単純作業で、それなりの報酬の仕事を考案すれば良いという方向と、グレーな仕事の依頼には、詐欺への協力者となる可能性の周知という方向があると考えられる。

前者の方向については、対策を目的としなくても社会から求められていると考えられる。つまり、単純作業については、小口管理された市場が要求されている。これはこれで、素直に取り組めば良いのだろう。

後者の方向については、具体的な協力者の実例集があれば良いだろう。特に、アルバイト募集のようなサイトでは、実例集の紹介を励行すべきだろう。

直接的な対策として、高齢者に対しての講習会も必要だが、高齢者を親に持つ現役に対しての喚起の効果を期待する。特に、親の資産を知らされていない現役こそ、受講すべきだろう。小一時間の手間なら、企業も協力を検討しても良さそうだ。

DVD或いはCDの配布でも良いかもしれない。特に、大丈夫と考える者にこそ警戒が必要だという実例は、説得力があるだろう。

このように考えると、やはり注意を怠らない姿勢を維持することに尽きるような気がする。夢のような対策を期待しては、いけないのは、どこかにも言える話のようだ。