有料受け入れ試験

他社との協力には色々ある。長期的に密接な関係という意味ですりあわせという接点での協力関係は、それなりに支持されているようだ。

すりあわせの関係は過去全く実績のない他社からみれば、参入障壁の大きな要因だろう。求める要件を予め提示出来ないから、すりあわせなのか、すりあわせをするから明確な要件を示せないのか、どちらから見るかで違うだけのように思える。

すりあわせを前提にするならば、複数の参加の可能性は難しいのだろうか。その前提なら、すりあわせの内容の提示ということになるのだろう。かなり、秘匿事項との関連を意識すると考えられる。

ここでは、すりあわせを否定している訳ではない。単に、比較出来ることを考えてみるだけのことでしかない。つまり、すりあわせを前提に効率の良い他社の可能性と、すりあわせを前提にしない場合を考えてみるということだ。

仮に、すりあわせを片方と片方の接続において、片方の状態の変化に応じて適切な接続状態をもう片方に要求することと定義してみよう。

そうすると、すりあわせではない場合とは、片方の状態を固定して、適切な接続状態を要求することと定義出来る。

すりあわせの内容は、適切な接続状態を探索する過程で求めることと、その過程の終了時に接続状態の結果を定めるということになるのだろう。つまり、片方の状態の変化の変動幅と要求する応答の条件を着手前に提示出来れば、参入の条件提示とみなせる。この場合、複数参加はすりあわせ終了後の暗黙の継続はありえないが、単数参加は継続を暗黙で求めている。

すりあわせの過程、つまり、すりあわせ終了までの接続の協力について、有料契約が望ましいと考える。だから、期待した応答ではなかったとか、中断についても予め決めておく必要があるだろう。複数の期に細かく分けて、期毎に候補を絞る方法もあるだろう。試験的に実施して、課題を少しずつ解決するようなことが良いかもしれない。

片方の状態を固定する場合は、接続試験として、受け入れ試験を有料化することが出来るだろう。この方法なら、世界中から受け入れられるから、競争市場みたいなものだろう。部品の送料と試験料金の負担で済むなら、かなり可能性は高いと思う。

最終製品を市場に出してからでも、利用者の保守で純正品以外の可能性という意味で、他社も見込み市場の狙い目があるだろう。

最終製品がどのようなものかは色々あるから、ここで何かを断定することは出来ない。しかし、開発という過程だけで評価するのは、何かもったいないような気がする。

提示する要件に、必須条件とは別に、課題の提示もありえるだろう。むしろ、課題の解消こそ技術力の源泉のようなものではないだろうか。

開放的な協力関係は、結果的に良いことになるという経験を積めば、多くの支持が得られると考える。