中国に憐れみ

野党三党の年金の案は、ベタ記事に載っていた範囲では真っ当だから、政権は飲んで欲しい。多分、OECDの推薦する内容と大同小異だと思う。つまり、それだけ素直だと考えられる。その上で、中学生にもわかる説明資料を作って、関心を持ってもらうと良い傾向が期待出来そうだ。

中国の例の線は、軍を抑えられないことを暗に言っている。日本に対してより、米国に対しての反応で影響を予測してないことが想像出来る。

今朝の日経の経済教室で、中国の解説が載っていた。過激に変わらず、ほぼ現状で継続を予測している。その通りだと思う。変わり過ぎても、変わらなさ過ぎても、政権を維持することは難しいだろう。

政権基盤がしっかりしたら、改革が進む可能性はあるかもしれない。

組織も制度も、一旦固定すると、その固定した状態で各要素、つまり、属する人間とか組織とかが評価や昇進といったものについて最適化してしまう。そうすると、その最適化状態を崩すような変化は、効率が悪いと判断されやすい。

この一般的な理屈は、中国の社会にもあてはまる。だから、その系での変化に抗うのは当然で、抗わない方法としては、変化後の環境に納得の周知を図ることが最も効率が良い改革と経験的に支持されていると思う。それ以外の方法は、系自体を人為的に革新するか、系自体を破壊して再構築するか、そのどちらかしか思い浮かばない。その選択は、国際的な影響が甚大だと考える。

では、国際社会はどのような手が望ましいのだろうか。脳天気な軍に対しては、冷静な判断能力を求めて、経済的には、徹底的な市場原理を実感してもらうことが本筋だろう。特に、会計については市場評価の基礎になるもので、その面で、どのくらいの後進性があるか、かなり疑問を感じている。

つまり、そのような周知はトップ層への支持であり、政権基盤強化を通しての改革という流れを期待したいということだ。そうすると、脳天気な軍の変な線引きも解消されると予想する。

それよりも、恐ろしいのは中国に対して八割くらいの負の印象という調査結果だ。これは、突発的な事態で容易に大変になる心配がある。戦前の突発事態で激高する国民を忘れてはならない。それとも、進化しているのだろうか。わからない。憐れみの目で眺めるくらいの度量があるだろうか。

それにしても、野党三党で協力出来るなら、きっちり政権党を目指して合同したら良いと思うのだが、そんな考えがないなら何に真摯になっているのか疑問だ。政権運営の困難さを理解するなら、小異を捨てる必要があるだろう。それが出来ないなら、野党のままで、何を成し遂げると考えるのだろうか。政権運営の厳しさを忘れているなら、自民党の政権が続くだけだと思う。自民党の改革を期待するか、野党が小異を捨てて政権運営に真摯に努力することを期待するか、みたいなことが多くの国民の期待だと思う。単に国会で頑張っている姿を見せるだけとみなされないことを願うばかりだ。勿論、鼓舞の意味で述べている。