女性は長生き

女性の方が長寿だが、理由ははっきりしない。身体的な理由の可能性以外にも、ストレスその他の精神的な理由の可能性もあるだろう。

仮に男性は退職後に張り合いを喪失して短命になるとしてみよう。勤労からの解放は生きる意欲の喪失になるという仮説だ。

職を辞してからも旺盛な活躍をする人も例外的に存在するが、退職後に一気に老ける例を実際に見ていると、その仮説を肯定したくなる。仮説の信憑性を問うものではない。仮説が成り立つとして考えてみる。

仮説が成り立つのは、女性には当てはまらないということの裏返しでもある。女性が職を失うことの実例が少ないから、男性だけの仮説になっている。

ということは、退職後云々を理由にするなら、男性も女性も関係ない。今後の変化で女性と男性の寿命が同じようになるかもしれないのだ。というより女性の社会進出で短命化する可能性があるということだろう。

整理しよう。現在、女性の方が長生きで、理由は明確ではないが、仮説として、男性が退職後に生きる意欲を失うことで短命化するとして考えると、今後の女性の社会進出で、女性の短命化が予想されるということだ。

女性の社会進出を阻むものではない。あくまでも、仮説が成り立つとして考えただけだ。仮説が否定されることも十分あり得るし、濃厚なのは複合的理由だろう。

考えるのは、退職後に生きる意欲を失うことを避けることではないだろうか。

仮説云々はともかくも、劣等感を感じる要因を少なくすることは、恐らく望ましいことと考える。なぜなら、自分がその状態になると、劣等感を感じる可能性が高いからだ。劣等感の裏返しである優越感も同様だろう。例えば、ある行為が見下される者とされるならば、その行為を眺める者は優越感を感じるかもしれない。また、思わずその行為をしてしまったら、劣等感を感じるだろう。

優越感とか劣等感を感じることから遠ざかることが望ましいことのように思える。社会とのつながりをなくしても、劣等感を感じないことは出来るだろうか。恐らく、難しい。しかし、そういう努力をさすのだろう。