締め切り

期限ぎりぎりまで頑張ることは多い。色々理由はあるが、期限を守ろうとするのも日本人にありがちな感覚ではないだろうか。

このような話は、夏休みの宿題に似ている。夏休みの宿題に追われた記憶はないが、忘れているだけかもしれない。ただ、夏休みの宿題はぎりぎりに終わらせることが定番になっている。それだけでも、共通の話題になる。

仕事の期限は、それぞれに厳しい。無事終わったら、打ち上げというのも理解出来る。ただし、最近は事前の準備を丁寧に進めるので、達成感みたいなものが逆に失われているような気がする。それはそれでよいことかもしれないが、寂しさを感じないこともない。

生産性の観点では、正常化が望ましいのだろう。古い感覚では、期限を定めてから盛り込む内容を決めるような進め方が多いと思う。順番が逆なのだ。多分、それがよいこととされていたのだろう。正攻法の確立で、進め方も正常化しつつあるのかもしれない。

正常化がよいことと考える立場は生産性の観点としよう。それを寂しく感じるのは、どのような立場だろうか。一体感を感じたい、その経験を成功と考える立場だろうか。どちらも、理があると思う。

期限を守ることに専念する余り、その副作用だけは心配したい。錦の御旗にしやすいからだ。それも含めて文化なのだろうか。