脆弱性

今朝の記事で中国人民銀行が市場介入して人民元を下げたとあった。その目的を色々と紹介していたが、有力なのは国外からの過剰な資本流入で過剰な資産価格上昇を回避することだと思う。

上海の試験区の緩和と整合性のとれない政策になっているような感じがする。それだけ急いだと思われる。人民元の先高観が強ければ、せっかくの介入も効果はないだろう。それより、中銀の制御下にある融資経路が機能するように金融の規制緩和が本筋だろう。国際的な資本移動は、中国以外を合わせて課題だろう。堅牢な障壁は市場の前では幻想だと思う。

ビットコインの新聞記事だけでは、はっきりしたことはわからない。しかし、推測は出来る。区分管理していない現実の現預金の問題とシステムの脆弱性の問題に分けられるように思える。

現預金管理は、組織監視の問題に置き換わると思う。

システムの脆弱性については、少々本質的かもしれない。記事だけの情報では限界だが、ビットコインの取引成立とシステムの取引成立の両方の成立の整合性管理の問題のように思える。

ちょっと技術的な話題になるが、取引は成立するか成立しないか、そのどちらかの二択以外で整合性を保つことは、まず不可能だ。つまり、ビットコインの取引とサイトとしてのシステムの取引という二つの取引は、どちらも成立するか、どちらも成立しないことが二択になる。ところが、ビットコイン取引が成立して、管理するシステム取引が不成立となる状況のようになったのではないだろうか、と記事からは推測する。

ビットコインの取引は、相手方システムとの情報のやりとりをする。詳細はわからないが、取引の情報は分散管理されているようだ。そのため、取引は堅牢になっていると思われる。

つまり、疑わしいのはサイトのシステムだろう。というより、設計の問題と思われる。単純にビットコインだけの取引では顕在化しなかった問題ではないだろうか。

これ以上立ち入った話は止める。しかし、設計の問題として取り組んでもらいたいという気持ちはある。多分、これだけで理解してもらえると思う。

メールの引用転送の発想があると思うのは、外れているだろうか。これはこれで堅牢の一つの進化型として認めてよいと思うが、決定的とも言えないと別の進化型を模索することも必要だと思う。

しかし、日本人利用者の割合の少なさに驚いた。どのように理解すればよいのだろう。わからない。