消費税

消費税増税後、小売りでは総額と税抜きに別れた。だが、一部で修正が追いついていない店もあるようだ。

具体的には、税抜きなのに総額で計上してさらに消費税をかけているという、いわば消費税の二重取りをレシートで確認した。

悪性のインフレは怖いがデフレ脱却出来ないのはせっかくのリスクを負った金融政策の甲斐がない。百貨店を除いて予想より落ち込みが少ないようだから、CPIは確かに上がっていく可能性が高いと思う。日銀予想になるかは、わからない。

CPIの現在の算出方法では、1%程度高めに計算されるようだから、結果の2%は目標としては堅実かもしれない。

金融政策に頼ってしまうのは、国際的にその傾向があるようだ。政治による政策は、合意形成が難しいからだろう。逆に言えば、強引さが必要とも言える。強引さとリーダーシップは裏腹の関係だと思う。同じことをしても、リーダーシップと好意的に解釈する人もいれば、強引と敵対的に見る人もいるだろう。要は誰もが賛成する政策はほとんど不可能なのだ。

金融政策で、欧州の量的緩和策の手段に難しさがあることに気づかされた。確かに、何を購入対象にすれば平穏に支持されるだろうか。その意味でも欧州債の発行は必要と思う。ただ、使途というか手当先の問題はある。

高額紙幣は、釣り銭の用意を店に強いるので敬遠されていると理解する。しかし、釣り銭の問題がなければ、デフレ対策になる可能性があるのではないだろうか。

消費税の増税分がどのように扱われるか、その行く末を見守る必要を感じているだろうか。とかく、店での消費税の扱われ方に注目するのに、と考えると、目先のことに共通して関心を持つ一方で、本質的な関心を避けるのは、なんとなく似ていると思う。