意思伝達

組織的な活動において、伝達すべきことを予め定めておくことは活動を円滑にする。状況が一定の範囲にあるなら、効率よくなるように無駄の削ぎ落としが行われる。

つまり、実績として範囲外を無駄と判断することになる。この場合、その判断の適切さの根拠は実績だけである。

以前にも触れたが、木の葉の落ちる場所は重力と風に依存するから、ある程度の範囲を想定することは出来るが、位置そのものを特定することは困難だ。だが、後付けで位置の理由付けをすることは出来るかもしれない。

それと同様に、何かの決定において他を排除する決定的理由は通常有り得ない。なぜなら、判断の根拠の範囲は様々だからだ。ある範囲の最適値の決定は、別の範囲の最適値、異なることが多いだろう。

ある決定は、その時点で批判の対象になる。別の最適値の可能性に排除する理由を透明性をもって説明することで、批判の担保とする選択が現在の最良方法かもしれない。

かつては何を決めたか、が重要であった。しかし、現在では結果より後付けで形跡を辿れることを前提に意思そのものへの介入から一歩引いた立場が、組織的活動の要になるだろう。

今日も飲んでいる。

判断は的確ではないだろう。しかし、嗅覚に自信がある。外すことが想像出来ない。

意思を伝えることは難しい。意思までの経緯を省略して、一体何が伝わるのだろう。