複合危機

通常起きない危機が複数同時に起きることを考えてみる。

例えば、異常ウィルスの流行と大地震が同時に起きるとしたら、かたや多数が同じ場所に集まることを避ける一方で集合場所が定められている。

このように対応が考えられていても、相反することがあると思う。

日銀が危機対応を迫られている時に、本来的な金融政策をしなければならないこともあるだろう。それも緩和とは逆の方向としたら、難しいことになると思う。

首都の警備体制も同様に考えられる。原発や通信機能といった重要施設も視野に入っているはずだから、複数同時発生は厳しい。

天候と交通機関の同時発生は十分あり得る。交通機関の停止がどのような事態をもたらすのか、危機対応としては検討が必要だろう。

事故と自然災害、事件、経済的災害といった通常起きないことで対応に不整合があるなら、優先的にすべきことを原則的に決めておくべきと思う。

白黒明確なら手順作成は比較的容易かもしれない。難しいのは、事件と事故、偶然と恣意、原因と影響といったものの判別が情報不足で明確ではないことだろう。さて、誰の判断になるのだろうか。

無人飛行機の追跡が困難なので、積載物が判明していなければ危険側から判断すべきだろうか。これは難しい。

危機を過剰に煽る必要はない。しかし、無責任に安全を主張することも出来ない。

例えば、精巧な偽札が出回ることの対応として、代替紙幣を準備しておくみたいな発想は公務員に求めることだろうか。自由奔放な発想が一定の内部機構として必要なのではないだろうか。