背番号10

ブラジル代表の背番号10は特別なのだろう。昨日のテレビ番組は面白かった。

素人の目では俄には違いがわからない部分もあるが、左右の切り返しの時間が0.1秒には驚いた。これには理由がある。

人間の外部からの情報を脳が知覚するまでの時間が約0.1秒という話だ。つまり、0.1秒前の景色を脳は認識しているということで、その短時間の違いは認識出来ていないことになる。

時速100キロは秒速36メートルだから、その速度では3.6メートル進んでいる補正みたいなものがなされているかもしれない。その短時間での状況変化を認識していないことを理解する必要があるだろう。飛行機のパイロットが短時間で疲労することも、その辺りに理由があるのかもしれない。

さて、番組の感想の続きだ。やはり、脳の発達が顕著に現れているうだ。さそして、ドリブルは剣道に似ていると思った。相手の動きを観察して出し抜くことに努力している点が似ていると思う。勿論、動きそのものは全く違う。

驚いたこととして、キックしたボールの速度がある。別の選手と初速はほとんど同じなのに、ゴール付近ではかなり違う。その点を番組では追求していないが、恐らく回転の違いに理由があるのだろう。こういう解明の為の技術の進歩はありがたい話だ。

見ていて気づいたのは、ジャンプもそれなりにあるということだ。往年の名選手の映像も流してくれたが、同様にジャンプの高さに共通点があるような気がしてならない。

サッカーは、周囲の状況を観察して、自らの動きとボールを制御することを求められる。サッカー以外も同様と言いたいが、周囲の状況の範囲が広いと思う。バスケットも似ているが、距離感が一定範囲になる点で情報量が少ないと思う。この奥深さに感動の理由があるのかもしれない。

脳の発達という見方で考えると、若年層からの親しみが重要と思う。そこまでの社会の理解が進行しなければ、強さは得られないと言いたい。

もう一つ確信を深めたのは、上達には楽しんで好きになることだ。親父さんの言葉は、どの世界でも通用すると思う。深刻に悩む時ほど、楽しめるくらいになると上達するのだろう。

この点で、政治家みたいな職業は、苦労する状況ほど楽しめるくらいのとんでもない人間が偉くなるように思える。

政治家で偉い人と考えているのは、チャーチルサッチャーと考えているのだが、聞く範囲では、どうもそれを裏付けているような感じがする。

さて、今月からのワールドカップは、どのような大会になるだろう。気になるのは、会場とかの準備と、八百長監視だ。どちらにも縁を感じないだけに、経緯とかの情報を記事にすることを期待したい。