新刊解説
今朝の新聞は日曜日なので、新刊を解説している。原発について、ようやく期待した本が発刊されたようだ。とにかく、立場を鮮明にしないと売れない、みたいな発行からの要請があるのだろう。
もう一つ、和訳が期待されている本がある。確か、仏和翻訳になるはずだ。そう、ある名著の今世紀版として有名なアレだ。
新刊は、どこで知るだろう。新刊の予告で知ることもあるだろう。でも、一般的には立ち寄る本屋とか周囲の評判だろう。新聞の下段広告も有効と思う。
さて、中身とか発行者とか、そんな個別の状況に立ち入らないのは、ここでの伝統だろう。興味本位とされる釣り広告で釣られて中身に興味を持つことに懐疑的なのも同様だ。
では、実際に新刊と既刊を区別しているだろうか。新しい既刊を新刊と認識してしまうのは、一般的なことではないだろうか。要するに、新刊とは発行側の話であり、一般的には数年前の新しい本も新刊と区別なく魅力的に見えるだろう。
さて、昨日の新聞を価値のあるものと考えるだろうか。今朝の新聞であれば、事足りるとしてしまうのではないだろうか。
昨日の新聞と昨年の書籍とする構図を改めて考えてみよう。時間的には二桁以上の違いでも陳腐化の肯定と否定ということになるのだろう。
陳腐化しないことが評価されるということではないだろう。評価の領域の違いだと思う。
テレビとかネットに求める鮮度というものがあると考えると理解しやすい。
書籍の著者は、歴史に耐えられるもの考えているのだろうか。それとも、売れるのは、今でしょ、ということなのだろうか。
新聞が戦争の度に、発行部数が増えることを冷静に考える必要があると思う。