高金利債券

金利の債券は低金利ばかりの中では魅力に感じるかもしれない。金融緩和局面で注意するのは資産バブル、いわゆる不動産市場というもので、警戒する当局を中銀以外が受け持つということが了解事項だったのではないだろうか。

ロンドンも、中国も、不動産市場については警戒を要する記事を目にすることがあるが、下落を支える筋に注目したい。

日本のバブル以降、価格を支える筋の変遷を感じるが、体系的ではない。単に、注目される時の演ずる者という役割でしかないと思う。危機やバブルという注目されることに積極的な役割を担っているわけではないのに、危機対処の担当者として、担わされているようならものだろう。

現在の長期金利がどのくらいなのか、市場関係者以外の感覚を知りたいものだ。例えば、国内債券を主な投資先とする投資信託の年間手数料に相当する報酬の割合が長期金利より高いとしたら、実質マイナスと計算出来る。つまり、安全のつもりの投資信託が確実にマイナスになると宣伝しているはずなのだ。

巧妙な手口とも言えるし、計算すれば損得が理解出来る数値は伝えているとも言える。

国内債券の計算についても、警戒する必要性を伝えたが、米国の高金利債券を筆頭にいわゆるハイリスク債券の金利低下、つまり価格高騰を、著名中銀トップが表明している。伝聞だが、表明は公開されているから記事で確認出来ると思う。

世界的に株式市場も、債券市場も、そして不動産市場も安定的に高値更新していることを違和感なく受け止める幸せ者は、本当に幸せ者かもしれない。

中銀の緩和策がなければ、どうなのだろうか。株式はともかく、債券市場は想像出来る。

誰も主張していないが、バブルの頃の個人保有金融資産は、日米でそれほどの違いはなかったと思うが、現在は三倍以上の差がある。全額米国の株式を保有していればよかったのか、預金金利が高ければよかったのか、経済成長が高ければよかったのか、そのどれかに理由があるのだろうか。

多分、複合的要因だろう。しかし、国内企業の利益が高ければよかったという解釈は通じるように思える。四半世紀という時間を経れば、小さな違いも継続的ならば積分効果はあるのだろう。

また、今日も整理することが出来ない。何か言いたいことがあると思うのだが、よくわからない。次の機会に任せよう。