中国の不動産

今日もまた、大機小機に触発される。

状況として適切か否かという評価は下せないが、成長率と金利の比較で資産バブルへの関係は、ある程度あると思う。だから、成長率が鈍化してくると懸念することは理解出来る。

地方政府が横並びみたいに不動産開発に勤しむのは、それなりに実績を認めるからだろう。少し前の新聞記事には、地方の生産の大半を占めるところもあるらしい。

だから、不動産市場が悪化することは明確と考えられるが、中央政府の管理能力に左右されると思う。

色々なことに、いっぱいいっぱいだから、期待しにくいが、能力は別にしても認識は良識だと思うので、協力する方向で考えることが適切だろう。でなければ、波及すると思う。

この夏で長老層の了解を得られただろうから、予定通りに進むと思う。その意味で、中身はともかく国外へ注意が向けられる効果は歓迎する。

なんというか、時間感覚を長期的にして観察しないと、中国は理解しにくいと思う。通常の時間感覚で捉えると、ほとんどは雑音になるからだ。雑音を除外すると、少し長期的な変動が、ほとんど変化しないように観察出来る。

国外から、どのように見られているか、という感覚も相当違うようだ。情報の隔離が原因と考えると、ずれて理解しているかもしれない。何か、別の理解が必要な気がする。

政治はともかく、経済は貪欲に進めるべきと考えるが、懸念も様々に沢山ある。新聞に掲載されたように環境を理由に断ることが多いのも、その一つだろう。公正な取引をかざすことも、含まれる。

多分、中国の指導層共通の認識は、国を一つの統治とすることを最優先としていることだろう。分解すると、諸外国に植民地のようにされるような不安が過剰に浸透しているのだと思う。

この植民地のような感覚が、まだあるということは、自分たちもそんな認識が無意識にでも持っていることを表現しているようなものだろう。そんな線で、これから作ろうとしている国際的金融組織を見ることが出来る。

実行力としては疑問だが、良識的と眺めれば、それなりにすとんと落ちる。どのように誰が動けばよいか、試行しながら進んでいると思えば理解しやすい。

直接の影響と間接のそれと、中央政府の能力が読めない。しかし、出発点は不動産と思う。