仕事摩擦

火山のテレビ番組を見て思ったのは、容器から中身が噴出するようなものということだ。噴火の平準化を考えた。要するに地下のマグマを噴火する前に少しずつ地上に出してしまうというものだ。制御が難しいから、最初は海底火山を実験対象にすればよいと思う。ロボットや検査装置とか国際協力が必要だろう。被害を考えれば防止の便益は膨大と思う。

健康保険のインセンティブ政策は久々によいセンスを感じる。誰の発想なのだろう。

今朝の経済教室もよかった。多様性について考えてみたい。

今朝の解説でも触れていたが多様性には負の効果も認められる。ただし、検証と解釈が難しい。そして、思うのは、業務の複雑さとか、求められる保守的志向革新的志向の方向性の違いを絡めると解釈も違ってくると予想する。そして、社会は複雑になる傾向は強まる一方だろう。

負の効果を考えると、浮かび上がるのは業務の保守的志向と関係者の交流障害だ。

ここでの業務の保守的志向とは、既存業務の安全性を第一の優先とする考え方みたいなものだ。ただし、理由は安全に限定しない。維持と費用低減かもしれない。要するに、定められた業務の遂行には保守的な傾向があるというものだ。保守的志向と経験重視は多様性を否定的に捉えるという解釈だ。

関係者の交流障害とは、各自の多様性が過ぎて相手が理解不能のような状態を指す。これは勿論極端な状態だが、誤解や情報伝達の錯誤を考えると広い意味で交流障害と括って捉える。この交流障害を考える。

人間の基本的な判断は各自の固有な知識や経験に基づくと考えている。そして、判断には各自の独自の整合性があるとすると、交流とは独自の整合性同士の情報交流という構図と捉えられるだろう。

状況を独自の整合性で認識するから、認識が近いとは独自の整合性も状況に関しては近いと考えられる。認識の違いが少なければ、交流障害は起きにくいと思われる。逆に認識の違いが大きければ、交流障害が起きやすいと考えられる。

つまり、他人の独自な整合性を理解出来ることが交流障害の抑制要因になると考えられるのだ。

自己の整合性しか理解出来ないという理由も考えられる。また、自己の整合性を相手に強要することもあるだろう。つまり、理由はどうであれ、一方的な整合性の交流は矛盾そのもののようなものだろう。これが多様性の負の効果の理由の一つと考えたのだ。

解説にある通り、環境整備が欠かせない。整備対象は様々だが、交流障害を除外することもその一つではないだろうか。要するに、大括りで言えば他人を尊重することだろう。倫理的な意味ではない。あくまでも経済合理性の観点だ。他人のその独自の整合性は容易に理解出来るものではない。一つの体系を理解することの訓練を積んでいれば、比較的敷居は低いかもしれない。しかし、自己の整合性に強い確信を持つと、それが一つの障害要因になると考えられる。

ここで先の進化の話で後日気がついたことを思い出した。それは、世代交代だ。世代交代も飛躍の要因になることに気がついた。そして、今回においても、環境整備を社会的通念みたいなものとすると、世代交代も社会的通念の変化要因になると考えられるのだ。

若年層は、というより年代が近いと交流障害が比較的少ないとすれば、遠い年齢層との交流で、障害に気づくことも必要かもしれない。要するに、高齢者の話をしっかり聞く経験も必要ということだ。話の内容を理解することも勿論重要だが、体系としての物語として理解することで体系の違いに気づくことこそ重要だと思う。
ななんとなく、あるまとまった姿が見えてきたような感じがする。先を急がずしっかり見てみたい。