リード株主
十年くらい待ち続けたみたい。おめでとうございます。言葉に含蓄がある。
基本的に他人が語ることに関心がある傾向のようだ。語る人が偉くなくても、語ることは面白いと思う。
茨城県知事のベトナムとの提携は注目する。地域産業だけでなく、技術指導も含まれるからだ。
先進国が技術を育成することは半ば義務ではないだろうか。寄付では、多分余り意味はない。届かないということもあるが、必要なのは産業の発達だろう。他の産業と違って、農業は競合が避けられやすいということも重要だ。ただ、植物の種類が気にかかる。
さて、今朝の解説のリード株主について考える。
株主として会社を既に選んでいる前提で何が最適なのか、という問いと、どの会社選ぶことが最適なのか、という問いがあるとして、前者の設定になるのだろう。これはこれで深いものがあると考えている。
後者の設定は、単に投資先の選択という問いにはならないのではないか、という立場にある。大きな絵で言えば、多様な会社の存在と投資先選択の自由が望ましいと考えている。つまり、そこには多様な会社が発生する促進力への期待があるのだ。
そして、選択流動性のようなものを制約する働きみたいなものが、既存選択を前提とする何らかの経営への関与があるという立場なのだ。ただ、それでは話が終わってしまう。なので、問いの設定を先の前者として考えてみる。
投資家なり銀行なり、とにかく外部が経営に関与して正の方向で適切と言えるのは、適切の判断の最終決定者である株主としてよいだろう。つまり、株主と関与介在者で判断になるべく等しい関係が望ましいという前提があるということだ。
そして、解説にもある通りコミュニケーション費用の極小化も求められる。
考える点を二つに絞ることが出来る前提は、静的な状況だろう。つまり、例えば判断の近さで選択した時点と関与する時点で状況が変動するようなことを考慮すると、色々と難しくなると考えている。
というより、意思決定と判断の経路制度という問題設定に一般化出来ると考えているからだろう。その一般化については、まだ答えを用意していないのだ。
一般化という脇道をやめて、戻って考えるが、一つ気になるのは5%ルールだ。名前を忘れたが、5%以上の大株主は届けるというもので、一体的とみなされると抵触の可能性があるということだが、解消されたという話は聞かない。
また、種類株で議決権を分離するようなことや重みをもたせることも考えられる。
いや、要するに制度そのものの競争が働く方が、適切になるという考え方になる。だから、そのような競争が働く仕組みを考えたい。しかし、難しい。
むしろ、コミュニケーション費用を低減する方向がよいのかもしれない。議決を要する機会毎に事前取りまとめみたいな基盤整備があると低減するのではないだろうか。恐らく、発達は必要性に依存するだろう。
元々考えていることと混同しているのかもしれない。そこでは、議決の委託受託の関係が存在するのだ。解説に登場したプロキシファンド?みたいなものだ。
ん?きちんと元々の話を整理してからの方がよさそうだ。いや、もしかしたら正攻法は提案なのかもしれない。しかし、提案するだけ整理出来るだろうか。わからない。