代用肉
精進料理は食べたことはないが、肉に似ている精進料理用のお土産は食べた経験はある。見た目は肉で、食べたら肉っぽかった。
ベンチャーとかのニュースで、人工肉の開発を紹介していた。近い開発もあるようだ。食糧危機と動物愛護の観点からの需要ということだ。
ベンチャーの話は大市場を狙っているのだろう。精進料理は精進料理限定の市場狙いだろうか。同じような開発過程と考えると、精進料理も大市場狙いにならないのは、もったいないと思える。
このことだけみると、目的限定は需要予測として堅いとは言えるが、生産性として考えるなら目的を限定せず、代用肉として市場開拓することは材料生産からの供給系強化が期待出来るだろう。
精進料理の材料が何かはわからないが、この辺りの料理開拓は器用な日本人の得意分野ではないだろうか。大豆を中心に様々の試みを期待したい。
勿論、ベンチャー同様に科学を駆使することを除外するつもりはない。
農業は他の産業と異なり殆ど永遠の産業だろう。技術や知識の蓄積は、重ねるだけの効果があるだろう。用途や目的を現在の範囲に限定しないで、ただ生産過程の向上に励むだけでも蓄積は進むと思う。
現在の範囲は、食糧、飼料、エネルギーになるだろうか。二酸化炭素対策もあるのではないだろうか。観賞も含められるだろう。そのように産業の目的を拡張すれば、現在の人間の食糧を主流にしがちな農業の発想をもっと豊かにして欲しい。
最近の新聞で、設備投資から知識蓄積投資への変化を促す話があった。農業こそ、知識蓄積の対象となる産業だろう。それは、先端科学に限定する必要はない。身近な工夫を含めて蓄積の対象と捉えることが、文化的背景のように援護の効果があると思う。
よい制度とは、負担が少なく効果があるものだと考えている。誘因となる税制は最たるものだろう。知識蓄積の誘因効果のある税制を考案することが求められていると思う。
身近な工夫は、高等教育を必ずしも必要とはしない。つまり、参入障壁が低いから誘因効果は大きいと考えられる。まず、身近な工夫から始める知識蓄積を対象にした制度を期待する。