少人数教育

今朝の日経新聞の経済教室は、少人数教育について書いていた。いいたいことは別にあるようだが、注目したのは小学生の国語では少人数教育の効果らしき結果が見られたこと。調査は、小6国語と算数、中3国語と数学で、40人学級の特性から学年の人数が41人や81人で少人数となることを利用している。結果を小学生の国語で少人数教育の効果ありとして思うのは、科目さ小中の違いというよりも、小学生の国語の授業は、クラスの他の児童の発言を聞く機会が多いのではないか、ということ。それに比べて、算数や中学校の場合は先生からの一方的な授業ではないか、と推測する。つまり、他の児童や生徒と活発な議論がなされる、いわばゼミ形式みたいなものだ。経済教室では、調査方法などが論じられていて、安易な結論への警鐘にはもっともと思いその方向性に批判はない。しかし、クラスの人数の判断材料とするのは、少しもったいない。ゼミ形式に効果があるとするなら、学級の人数というよりも、ゼミ形式の授業を行う場合に少人数もしくは班のようグループ分けにすれば効果が期待できるのではないだろうか。少人数ならば、比較的消極的な児童でも発言の機会が多くなると期待できる。その効果という推測は、調査と評価検証が必要だが、恐らく評価できる。教育の予算の有効利用のため、効果が期待できる場合と、あまり効果が期待できない場合に分けて少人数教育を行えばいいと思う。国語の教育も、一方的な授業ならば多人数で構わないのではないだろうか。ふと、気づいたが、国語の授業というよりも学級内の討議が効果をもたらした可能性がある。他人への口頭での説明は、小学生では国語の成長につながるのかもしれない。もしかしたら、授業以外の発言の機会の多さが国語の成績に結果をもたらしたと考える。しかも、小学生だからだろうか。少し迷いだしたが、他人への説明は効果があると思う。