国内総生産比

融資量と国内総生産との割合が趨勢より大きく離れるとバブルのような現象になるという説明には納得させられる。日本のバブルも、リーマンショック前の住宅も、それで説明出来るらしい。しかも、不良債権も乖離から算出出来るようだ。

では、中国の影の銀行はどうだろうか。定着した趨勢ということに解釈は別れそうだ。しかし、ある程度推測出来ると思う。後は時間の問題で、多分価格と取引量の増減の型みたいな論文にほぼ準じると予想する。

問題は、国際社会と日本への影響だ。一応、資本については中国国内に限定されるはずだが、それはあくまでも中国の法に従ったものばかりという前提だろう。

貿易を装った投資はそれなりにあるようだから、中国以外への影響はあるだろう。そんな裏取引みたいな資金なら、という見方は理解出来るが、マネーに色はないのでまわりまわって日本にも影響はあると思う。

それがどのくらいの規模かは、わからない。誰が推測出来るだろう。というより、推測する手段はあるのだろうか。

中国の場合、影の銀行以外にも懸念材料はある。鉄に象徴される作り過ぎ、余剰設備の問題が一つ。食糧の安定と環境問題からの政治不安。軍部の暴走。その他、自治区とか色々問題があり過ぎだろう。

ただし、国としての不安はあっても、生産や消費の現場からの実感は感じにくいと思う。多分、それが王朝交代の遠因のような国への隔たり感みたいな感覚があるのだと思う。それがよいのか悪いのか、わからない。

いや、今回は国内総生産との割合を基準にすれば、何かを検知出来るかもしれない、ということを言いたかったが、違った方向に走ってしまった。