真夏のオリンピック

2020年東京オリンピックは、夏の真っ盛りに開催する予定のようだ。どうも、開催に合わせて広島・長崎の原爆祈念が理由のようだ。

連想するのは、国内で進化したガラパゴス携帯電話や、少し前のなんでも揃った特徴のない自動車とか。要するに、あれこれ詰め込もうという発想だ。体裁は確かに良い。広島・長崎について、反対する勇気はない。

しかし、オリンピックとしてだけ考えるならば、気温に高い季節は危険だろう。冷房を効かせることが可能だから、室内競技は季節を問わずに開催できる。しかし、マラソンとか屋外競技は、熱中症を考えると選手に無理な注文を強いているとしか思えない。健康の面から反対の声があがることを期待する。

発想を考えると、もしかしたら日本人特有なのかもしれない。このような、あれこれ詰め込もうとする発想のことだ。幕の内弁当もそうだろう。売店や移動販売でも、取り扱い商品種類の多さに驚くことがある。

少し大胆に想像する。根拠なく考える。隣の会社の商品に新しい機能が追加されたら、不安になって自社も追加するという行動をとる。このような機能追加は、他の会社でも行われるから、次々と作用する。というような具合を想像する。

その想像は、外れているかもしれない。でも、全く外れという気にならない。真っ向勝負ではなく、ちょっとの努力で効果があがるという根性が読み取れてしまうからだと思う。そのような根性が実際にあると確信している訳ではない。事実は知らないが、そのように感じてしまうということだ。

戦車や救急車ならば、あれこれ詰め込もうとする発想は、限度内では成功する可能性が高い。コンビニとかグローバルに成功と言える。もしかしたら、宇宙ステーションには向いている発想かもしれない。

あれこれ詰め込もうとする発想は、どこか似ている話があちこちにありそうだ。買い出しで、ついでに頼むとか、計画段階では詰め込み、実行段階では未着とか。

多分、良い面も悪い面もあるだろう。そして、あれこれ詰め込もうとする発想と思っていることが、実は勘違いかもしれない。

外国の売店も、色々な商品をこぢんまりした店で売っている例は、よくある。大道芸で楽器を沢山抱えて演奏するのも見たことがある。船旅は、まさしくあれこれの詰め込みだ。

連想は仕方がない。ある認識をして、その認識から別の概念を関連するものと考えるのは、そのように関連付けられてしまっているからだ。だから、その根拠を示すことは困難だ。恐らく、関連付ける何かはあるのだろう。似たように連想する人もいるかもしれない。

だから、詰め込もうとする発想は、否定せず、あるとして考えるという程度のものだと思う。