真珠湾攻撃

昨日のテレビ番組で、開戦前の情報戦を特集していた。なかなか興味深い。事実の収集も大事だが、分析と周到な活用も大事だと痛感する。政策決定者は冷静さも大事なのだろう。

番組で注目したのは、チャーチルの新聞へのリークとその記事を利用したことだ。こんな利用方法を考案するような面子はどのような者なのか、興味がある。現在もその流れは続いているのだろうか。

突然の変化に対して、人間の判断はどちらかに偏るような気がする。記憶と同じようなbiasかもしれない。強調と整合のどちらかということだ。つまり、政策決定者はそのようなbiasを念頭に冷静に判断する必要を説明しているようだ。

それらとは別に、感度の鈍さについては継承しているような気がする。確実な将来に対しては、真っ正面から取り組む必要があると思う。これについては、くどいように述べている。

現在においては、安全保障分野においては、当時ほど重視されていないと思う。軽重はともかく、この分野においての影響は甚大だから、丁寧に運用されて欲しい。

やはり、経済分野だろう。実体経済も、金融も、どちらも国際的な情報戦は大事だということだ。特に、影響の大きい国や地域の情報収集分析も大事で、近い将来においては、資産バブルは深く潜っている可能性が高そうだからその観点で注目しておきたい。

中国の場合は、色々な観点、多角的に評価しないと、過大過小のどちらかに振れやすい。主に国内事情で政策判断しているようだから、他国からみたら利己的なのだが、その認識がないから難しい。

中国との対話については、政策内容より、民主的な政治運営という感覚を前面にして疎通するようなことが望ましいと思う。政治家の判断で出来る領分と出来ない領分が、違っていることが理解出来ていないようだ。だから、日本での民主的手続きとか、政権交代の可能性とか、そのような感覚として伝える必要を感じる。効果は短期的には見込めそうもないが、長期的にしつこく行う必要があると思う。

情報収集と、その分析は多面的であれば、偏りの排除もあるが、結果的に最適な判断に近づくだろう。それは、市場価格形成と似ていると思う。

国内への外国資本導入も大事だろう。開放的であれば、相互に開放的になりやすいと期待したい。障害除去が、結果的に規制緩和になるのではないだろうか。